景気後退のメッセージはあったのか?
リーマンショックが発生してから10年以上の経過、逆イールドの発生、市場最高値で上がり続けていたNYダウ、などなど。
特にアメリカにおいては景気のピークを示す兆候が出ていたのは間違いないと思います。
本当に仮定の話になってしまいますが、この騒ぎが起こっていなかったとしても、アメリカ景気はこれから長い間同じ状態だったとは考えられません。
私個人としては、大統領選挙のある11月くらいまでがアメリカの景気のピークで、日本はそれより早いオリンピックまでくらいと考えていました。
実際にはコロナウィルスの影響でそれよりもずっと早く暴落が来てしまいましたが。
で、結局いくら予想をしていても、暴落がいつ来るのか、また、どれくらい下げるのかなどわからないものですね、というのが言いたいことです。
経済評論家も機関投資家も情報発信している情報屋も大体がBUYサイドの人間です。証券会社に雇われていたりすれば株は全て手放せなどというはずもありません。
この下落においても、「株は全て手放せ。」と直球でいう株式市場関係者を見たことがあるでしょうか?
反発に備えて待てとか止まない雨はないなどという言葉を聞かされても損は減りません。
幸い機関投資家と違って個人投資家の良いところはフットワークが軽いところです。
その気になれば明日にも全ての保有銘柄を売ることが可能でしょう。
景気後退のメッセージはあってもそれを感じることは一般の投資家には難しく、先を見通せるような慧眼を持った投資家がいてもそれを発信することは少ないでしょう。
おそらく我々個人投資家が出来ることは、暴落が始まった初期の段階でいったんポジションを全て外すことです。
急反発を逃すのではないか?
絶好の押し目だったらどうする?
全ては結果論です。
株価の上昇タイミングを正確に当てることは無理なように、下落タイミングを正確に当てることも出来ません。
「頭と尻尾はくれてやれ」という諺を胸にこれからの相場に臨んでいきたいと思います。
では。