ミルクボーイに見るビジネスモデルの重要性
“ミルクボーイの漫才のスゴさは、そのシステムを確立したことにある”
どこかで聞いたことのあるこのコメント、本当にその通りだと思う。
扱う対象が何かの商品でも人物でも出来事でもサービスでも、同じ漫才システムの中に取り込んで笑いに変えられるあのシステム。
強い。圧倒的に強い。
CMとかでもよく見るようになったけど、お笑い界の勝ち組になるに十分なビジネス(漫才)モデルだと思う。
顧みて、ビジネス界。
マイクロソフトやGoogle、Appleなどなど世界的なプラットフォーム企業がなぜ勝ち続けていられるかというと、原理的にはミルクボーイと同じように圧倒的に勝ち続けられるビジネスモデルを確立しているからだと思う。
全てのテクノロジーとデザイン工学を詰め込んだiPhoneに追いつけるスマホはないし、iPhoneを基幹としたApple WatchやAirPodsといった周辺機器もその分野での一番の売れ筋商品となっている。iPhoneが天下を取ったのでアプリも売れていて、その収益の数十%がアップルに入る仕組み。
これは強い。とにかく強い。1個人に1スマホの時代では圧倒的に強いビジネスモデルだと思う。Appleほどの大企業が圧倒的な研究開発費をiPhoneに注ぐことで、他のメーカーでは真似のできないデバイスの完成度で参入障壁がとてつもなく高くなっている。
これがAppleの強さだと思う。
検索エンジンはGoogleで決まり。はい、終了。この情報化社会で検索エンジン分野での一人勝ち。最近ではYoutubeも収益に貢献しているそうで。Googleに検索エンジンで勝とうとするところなんてもうないはずなので、この時点でGoogleの安定性は確固たるものと言ってもよいと思う。
WindowsとOfficeを使用していない企業があるだろうか。特にExcel。最近ではTeams。はい、終了。
個人PCだけでなくサーバOSとしてもWindowsは多く使われていて、かつてLinuxに取って変わられるとされていた懸念もなんのその。
Hololensなどの次世代デバイスについても期待が大きい。
これらの企業の他にもGAFAのAmazonやFacebookなどが他を圧倒するビジネスモデルを確立していて、世界レベルでの勝ち組企業となっている。
で、やっぱりビジネスモデルなんですよね。圧倒的に勝てる仕組み。
ビジネスにおいては他が真似のできない(真似をしても勝てない)仕組みがある企業が強い。
その分野やサービス、商品で圧倒的な勝ち組であり、かつ他の企業が真似できない高い高い参入障壁がある。
そんな企業が何十年もずっと勝ち組で居続けることができる長期投資の対象になる。
もし、20年前、いや、10年前であってもGoogleやAppleに投資していたら大儲けできていることでしょう。
日本にもそのような企業があるのかないのか、AIが流行りだったりサブスクリプションモデルがどうだのという話もありますが、なかなか世界的な勝ち組となることができる会社はなさそうです。
いや、私が見つけ切れていないだけなのかも知れませんが。。
なんとなくなのですが、コンピュータとかそこらへんの分野での勝利は難しいのかなと思っています。
勝つ見込みがあるならば、ファーストリテイリングやトヨタなどの会社なのかな、と。
では。