理論と実践が異なる理由
投資理論について
よく言われることですが、投資における"正解"はもう答えが出ていると言われています。
「敗者のゲーム」などを読むとわかりますが、ETFなどの指数連動するものを低コストで時間分散して買い付けていくのがそれです。
パッシブ投資とも言われます。
それに対して、株価が上がる銘柄に投資していくのがアクティブ投資です。
投信の成績を長期で取ると、パッシブ投資に勝つアクティブ投資はほぼないそうです。
これを考えると、パッシブ投資が投資における正解であり、個別銘柄の分析など行う必要はないという考えもあります。
パッシブ投資は本当に有効?
しかし、実際にはパッシブ投資で大きく儲かっているという話を聞きません。
というより、それを実践している人が少ないかと思います。
何故でしょうか?
おそらく、実際にやろうとしても思ったように資産が増えないからだと思います。理論とはあくまで今までのデータや実績を元にしたものであり、今後もその理論が有効かは保証されたものではありません。
また、敗者のゲームなどはアメリカの市場データを使って書かれていたはずで、日本株で同じことをやろうとしてもそれが有効かを検証するのは手間がかかります。※ブログやSNSの発達した今であれば色んな人が日本株でも計算や実践しているかと思いますが。
日本では長期に渡る不景気で、ここ数年株価が上昇しているとはいえバブル当時の株価に戻ってはいませんし、年に数回は暴落に見舞われている状況です。
理論的には正しいものと考えていても、実際の株価が長期に渡って低迷して、そこに災害などでの大暴落が来た時に、人は落ち着いて継続投資できるものでしょうか?
もし50歳で投資を始めた人がいたとして、15年間株価が下げ続ければもう65歳です。ここからある程度株価が回復したとしても、投資状況としてはちょっと厳しいかと思います。
これを考えると、理論とはあくまで全体や平均としては正しいものとして機能するけれど、ちょっとした環境の違いなどで結果が異なる可能性もあり、盲目的に信じていてはいけないものと言えるでしょう。
個人的な感覚ですが、日本のように超長期での将来性に疑問符がつくような国では指数と連動するようなETFを買い続けるパッシブ投資は最終的に失敗する可能性があると考えています。
機関投資家のように巨大な金額を運用する必要のない個人投資家は、不安にかられながらパッシブ投資を行うよりも、自分が理解できて詳しい分野での勝ち組企業に集中投資するほうが勝ち目があるのではないかと思っています。
これは特に最近思っていることで自分でも実践しているため、答えは今後の私の資産状況の推移で出てくるでしょう。
それもあくまでサンプルの一つではありますが。
では。