投資と生存バイアス
フラットな判断は難しい
投資する上で冷静な判断は重要です。
しかし、なんらかの理由で正常な判断がしにくい場合があります。
生存バイアスと呼ばれるものがその一つです。
生存バイアスとは
生存バイアスとは、生き残った人や物ごとのみを材料にして判断することで起こる判断の偏りを指します。
例えば、ある企業の社長が「俺は1日18時間働いて今の会社を築いた。若い人はそれくらいバリバリ働くべきだ。そうすれば見えてくるものがある」と言ったとします。
この場合、そもそも1日それだけ働き続けられる人は多くないので、それをずっと続けていた社長の言うことを一般の人に当てはめることはできません。
投資と生存バイアス
投資でも同じことが言えます。
"この投資法を5年以上使っていた人は平均で年15%儲かっています"
という売り文句の投資法があったとします。
しかし、実はこの投資法は儲かってる人も儲かってない人も同じくらいいて、儲かっていない人は5年もその投資法を続けているとは考えづらいです。
そのため、その投資法でたまたま儲けている人はずっとその投資法を使い続ける。儲からない人はすぐ止める。
というように分かれます。
この結果、長くこの投資法を続ければ儲かるように見える錯覚が起きます。
これが投資における生存バイアスの一例です。
他にも錯覚しやすい事象を基にした勧誘や詐欺の手口はお金の世界では当たり前のように起きます。
詐欺にひっかからないよう、また、常にフラットで冷静な判断ができるよう心がけていきたいものです。
では。