15年以上相場を見てきて学んだこと②投資のヒントは日々の中にある
■生活の中に投資のヒントがある
四季報などのコメントやPER、PBR、ROEなど様々な投資に関する情報がありますが、今まで実際に儲かったのは“良いと思うサービス(商品)を提供している会社に投資する”です。
ものすごくシンプルなのでこいつ何言ってんだ?と思われるかも知れませんが、長い事投資してきた経験上そうなのです。
これはかの有名なピーターリンチも似たようなことを言っていたかと思います。
ダイヤモンドZAIなどの投資系雑誌では、銘柄紹介とともにPERやPBR、ROEなどが併記されていると思います。当然その会社の事業内容も紹介されていてその将来性などにも触れられていることがあります。
そうした銘柄を見たときに、実際に自分が利用しているサービスや良いと思ったもの、もしくは良いと評判だと聞いているものがあればチャンスです。
私たちが今まで暮らしてきて買ってよかったものや良く使っているサービス、商品、それらはみなどこかの会社で考えられて商品化されたものです。
自分のことで考えると、アップルのiPod( iPhoneの前に携帯音楽プレーヤーのiPodというのがあったのです)、丸亀製麺(トリドール)、Googleのサービス(アルファベット)、Excel(マイクロソフト)、UNIQLOの、フリース、ヒートテック、ウルトラライトダウン、エアリズム(ファーストリテイリング)、Amazonプライム(Amazon)、フリマアプリ(メルカリ)、携帯電話(ソフトバンク)、100円ショップ(キャンドゥ、セリア)、美味しいピザ屋(ワイズテーブルコーポレーション)、リサイクルショップ(トレジャーファクトリー)、ビックカメラ(ビックカメラ)、ハンバーガー(マクドナルド)、牛丼(松屋)、無印良品(良品計画)、金融機関ログインアグリゲート(マネーフォワード)などなど。
上にあげたものについては実際に株を保有したことがある、もしくは今も保有しているものがほとんどで、損したものは、、ないですね。今改めて見ると。おぅ。
すぐに売ってしまって儲けが少なかったものはありますが、マイナスだったものはないです。
これは結構すごい事だと思います。
投資を始めたばかりの数年間、投資雑誌に掲載されているPERやPBRの数値を参考にして投資していた時期がありました。数値からその株の割安度がわかると考えていたのです。しかし、これらの数値を基にして投資をしても投資成績があがることはありませんでした。
PERは業種によっても異なることがあり、また業種平均との比較をしても本当にその株が割安かどうかについては判断がつきづらいことがあります。
PBRは解散価値とも呼ばれて1倍を割ると株価はそれより下げにくい傾向があるとも言われていますが、実際にはPBRが1倍を割るような銘柄がゴロゴロしています。
生活のなかで感じる良いサービスや商品についてはそれがまだ株価に反映されきっていないこともあります。
自分では投資しなかったものですが流行ったもので株価が上昇したものを考えると、パズドラ(ガンホー)、ZOZOタウン(ZOZO)、工場で使う工具などのネット通販(Monotaro)、レシピ共有サービス(クックパッド)、ウマ娘(サイバーエージェント)、ワークマン(ワークマン)、いきなりステーキ(ペッパーフードサービス)などがあります。
クックパッドやいきなりステーキなどのように一時期の隆盛から落ち込みが激しかったものもありますが、サイバーエージェントなどは大きな上下動がありつつ長期で持っていれば大きなプラスになっているはずです。
生活のなかで良かった・便利だったサービスや商品の会社に投資する。これほどわかりやすくそして持っていて納得感のある投資もないかと思います。
株式投資の本質がその会社への応援であるとするならば、良いサービス・商品を提供する会社への投資というのはまさに王道と言えるかも知れません。
では。