ギャンブル必勝法はあるのか?
ギャンブル必勝法
ギャンブルについて必勝法があるのか?
これは大学でも研究されるようなテーマですが、基本的には結論は出ていると思っています。
結論:”必勝”法はない。
しかし、ある程度の条件が揃えば勝つ確率が高いギャンブルとそのやり方はある。
最初に書くと、ほとんどのギャンブルには必勝法はないと思っています。
理由は簡単です。必勝法があったらそのギャンブルの胴元が潰れてしまってそれ自体がなくなるからです。
考えればわかるかと思いますが、ギャンブルが開かれるのは胴元が儲けるためです。必勝法があると胴元は儲けることが出来ず潰れてしまいます。
なので、ほぼ全てのギャンブルではトータルでは賭ける側が損をし、胴元は儲かります。
では、賭けるほうが損をするというのは一体どれくらいのものなのでしょうか?
ペイアウト率(還元率)
ペイアウト率とは、”賭けた金額に対して払い戻される率の割合”です。
これが100%以上であれば、100万円賭ければ100万円以上戻ってくることが期待できます。一般的なギャンブルのペイアウト率はどうでしょうか?
宝くじ 約45%
競馬、競輪、競艇 約75%
パチンコ、スロット 約80〜90%
およそ上記のようです。
全て100%以下です。宝くじにいたっては50%以下。
100万円賭けても戻ってくるのが50万円以下というのはあんまりです。
ただ、もし、一等前後賞が当たれば数億円が貰えるという”希望”があります。
買わなければ絶対に当たらない。ただ、買っても多分当たらない。しかし、希望はある。
基本的には一般的なギャンブルを普通にやると損をする、ということです。
そんなギャンブルに対して、それでも勝ちたい!しかもできるだけ確実に!というムシのいいことを考えるのが人間です。
ということで考えだされた手法を紹介します。
いつかは勝つだろう方式
倍賭けとも言われる賭けかたです。
まず最初に賭けて、もし負けたら次にその倍額を賭けるというやり方です。
勝ったら賭け金を始めに戻します。
賭ける際には、必ず買ったら2倍以上になる対象に賭けることが必要です。
どこかで一回でも勝てばそれまでの負け分が取り戻せる賭け方で、見方によってはギャンブル必勝法といえるかもしれません。
しかし、このやり方は弱点があります。
一つは、賭けるお金が倍々に増えていくことです。どこかで勝てば良いのですが運悪くずっと負けてしまうと、勝負を続けるためにとんでもないお金が必要になっていきます。
最初に1万円賭けて負けたら次は2万円、また負けたら4万円、次は8万円、、、そして11回目には1024万円が必要です。ここまで来ると一般人にはかなりキツい金額だと思います。
二つ目はこのルール通りに賭けられなくなってしまう可能性があるということです。
そのギャンブルで賭けるお金の上限がある場合にはこの方法は使えません。
カジノなどではそのテーブルの上限賭け金額が決まっているそうです。
この2つの弱点があるために、マーチンゲール法はシステムとしては正しいのですが、現実的には使えないということになります。
他にもココモ法や逆マーチンゲール法など、賭け方については色々あるらしいのですが、こちらについてはまた別記事書きたいと思います。
株でもナンピンと言われる買い下がりは実質的にマーチンゲール法と似た考え方によるものだと思っています。
ナンピンはあまり良手ではないとされていますが、インデックス投資のドルコスト平均法での購入法なども下げ相場では実質的にナンピンであり、時間分散による投資額の平準化は考え方としては悪くないものだと思っています。
真面目に勝つなら何よりもエッジ(優位性)が大事
まぐれあたりではなくシステマチックに、真面目にギャンブルに勝とうとする場合、何よりも優位性(勝つ確率が高い)が大事です。
優位性というのは2、3回やったギャンブルでたまたま勝ったというような不確かなものではなく、100回、1000回やっても勝つ回数のほうが多いことがわかるようなものです。
勝つ確率について単純な例を出しますと、サイコロを振って偶数が勝ち、奇数が負けとした場合、回数をこなせばこなすほど勝つ確率は50%に集約されていきます。
同じサイコロを振るにしても、1,2,3,4が勝ち、5,6が負けとした場合、勝つ確率は2/3に上がります。
これはごくごく単純な例ですが、世の中はもっと複雑な形で優位性のあるギャンブルが転がっています。※もちろん合法で。
・景気が良い時の条件の良いIPO
・VIX指数が急激に上昇したときの空売り
など。
長期的にギャンブルで勝つにはこの優位性が不可欠です。
逆に言うと、勝つためには優位性のある対象を見つけることが何よりも大事です。
投資雑誌の表紙に踊る文字のように「高配当銘柄」「有望中小型株」「優待銘柄」などは、それだけでは優位性を担保できるものではありません。
PBR1倍割れ、PERが10%以下などのよくある割安水準も、それだけでは優位性はわかりません。
もっと言ってしまえば、確実な優位性を確保できて、いつでも何回でも取引が可能で、かつ賭けられる額も青天井という対象はないと思います。
いや、今のところのデータでは一つだけありました。
指数へのドルコスト平均法による長期的な買い付けです。
参考になりそうな本について、宣伝になりますが↓です。※多分アフィリにはなってないはずです。
資本主義においては、経済は基本的には拡大するはずであり、その規模が反映されるのは日経平均やNYダウの株式指数です。
日経平均についてはバブル後の長期低迷時期がありましたが、アメリカなどのGDP成長が見られる国の指数は長期的にみて勝つ確率が非常に高い投資先です。
NYダウでは銘柄が30くらいと少ないので、S&P500社指数などの幅広い銘柄が対象となっている指数のほうが良いようです。
このギャンブルに一つ欠点があるとすれば、長期的すぎるということでしょうか。ひとたび暴落があれば市場全体が大きく下げて、年単位での我慢を強いられることがあるのがこの投資法です。
一番最初に大きく儲け、暴落でも耐えられるほどの含み益が出ていれば我慢もできるかも知れませんが、一番最初の投資で暴落のターンが来ると悲惨です。
ただ、この指数への投資法がおそらく現在の世界において平等に機会が与えられる最も優位性の確実な投資法だと思います。
では。