ドラマ「陸王」を見て投資について考えたこと
始めに。
ここから先は陸王というドラマを一回しか見たことがない人間が、野暮なことにドラマに対してビジネス視点から意見を言うという内容です。
陸王が好きな方には不快な内容になるかと思いますので読まないほうが良いかと思います。または、広い心でいろんな見方があるもんだと許容していただければ幸いです。
陸王を見た
先日、初めてドラマの陸王を見ました。
陸王とは池井戸潤さん原作のドラマで、経営は苦しいが技術のある老舗の足袋屋がランニングシューズを開発し、汚い手を使ってくる大手シューズメーカーに技術力と職人の誠実さで打ち勝っていく!みたいなストーリーのはずです。
なにせ一話分(しかも途中の回のみ)しか見てないのでこれ以上のことはわからないのですが、多分そうでしょう。
あ、足袋屋さんの会社名は「こはぜ屋」で、開発したランニングシューズが「陸王」です。
で、見た回の内容については勿論ドラマチックな展開になっていました。
融資に対して懐疑的だった銀行員が、職人の製品に対するこだわりに感動して味方になる。
陸王を履いてくれないかも知れない選手に、それでも応援することを約束して心を掴む。
ギリギリの納品期限を職員全員の頑張りでなんとか乗り切る。
技術はあるのに資本がない中小企業同士が助け合う。
大手企業は次々嫌がらせをしてくるがそれにも負けずに頑張る!
などなど。
視聴率という数字と戦う以上見せ場はたくさん必要ですし、何よりドラマがドラマチックなのは当たり前です。
しかし!しかしいくらなんでもこりゃ現実離れしてるなぁ、と思うわけです。
リアルじゃないのはしようがないけど、リアリティがない。
まず、こはぜ屋の経営がちょっと。。
資金繰りがギリギリすぎるでしょー。
こんなギリギリの資金繰りで製品開発やるならもっと前に手を打たんかい!と。
銀行の融資について条件が厳しいだのなんのと文句言う場面がありましたが、本当の銀行融資ならあれは融資そのものがなしになってもおかしくなかったと思います。
ドラマなのでギリギリでの逆転劇は見せ方として欠かせないのでしょうけど、その日のうちの納品が午後になってもまだ終わってないとか、そのための機械を操作できる人間が一人しかいないとか、もうギリギリにもほどがある。
こんな会社が投資対象としてあっても、いくら技術的に凄くて、社長が尊敬できる人でも二の足を踏んでしまいます。
経営者として、お客様第一視点で品質にこだわりを持つのもとても良いことだとは思いますが、まずはお金をしっかり稼いで利益の出るビジネスモデルにすること、資金がギリギリになるより前に手を打つこと。
それが経営者としての当たり前の仕事だと思います。
ドラマに真面目に突っ込み入れるのもアホな話ですが、とりあえず書かずにはいられなかったので書いてしまいました。
では。