2020.03の大暴落から復活しつつある中年サラリーマン

主に株式投資や優待などお金に関わることを中心に記事にします。ライフハック的なことや読んだ本の感想なども。仮想通貨、ふるさと納税、メルカリなどもやっています。

【読書感想文】革命のファンファーレ

”革命のファンファーレ 現代のお金と広告” という本を読んだので、その感想でも書いてみようかということで。

 

革命のファンファーレ 現代のお金と広告

革命のファンファーレ 現代のお金と広告

 

 

この本、書店で見たこともある方が多いとは思います。

お笑い芸人のキングコング西野氏が書いている本です。もっとも最近はお笑い芸人という枠での活動ではないようですが。

 

で、中身のほうですが、題名通りお金と広告の本です。

どやってお金集めて、どのように宣伝して売るかという話。

わかりやすく書かれているので読みやすく、納得感のある内容でした。このわかりやすさは、人に笑いを伝えるという芸人という仕事を長くやってきたベースが活きているのかも。

宣伝手法というのは時代時代で最新のものが出てくるものだと思うので、過去に大成功したおじいちゃんみたいな人が語る方法論よりも最前線にいる人が語るものが一番良いと思っています。

なので、製作者でもあり宣伝自体も自分で手掛けている西野氏はアイディアと実行力が伴っていると思います。なんかすげぇ褒めてるな。。別に西野氏シンパというわけではありません。あしからず。

 

具体的に中身について書くと、おおざっぱに言って、お金集めるのはクラウドファンディング、バズらせるのは無料公開してマネタイズのタイミングを後ろにズラすフリーミアム中心という感じでした。

細かい仕掛けは色々。絵本と関係ない独演会を採算度外視でやって信用や感謝を得ておいて、絵本の売りあげにつなげるなど、仕掛けについてはアイディアマンだなー、と感じました。

 

本の売り方などは確かに旧態依然とした方法論が取られていることも多いかと思いますので、無料公開などの西野氏のやり方を取れないケースもあるでしょう。

大体、一介のサラリーマンが今までのやり方をひっくり返してリスクの高い手法を試すのは難しいでしょうし、それが出来る人ならサラリーマンやってないでしょうし。本の中で決定権は覚悟だというのがありましたが、いや、作者でもないのにそんな覚悟できませんがな。。とちょっと思いました。

 

自身の知名度なども有効に使って、今までにないやり方で資金調達、広告戦略を展開していく気鋭のクリエイター。そんなイメージですかね。

西野氏も自分がそう見えるよう自身のブランディングを行っているかと思います。

ディズニーに勝つなどの一見大言壮語に聞こえる目標も、それくらい高い目標を見据えていて、かつ、それだけの実力があるんだぞという自己暗示にも聞こえました。

 

全体を通して、成功体験に基づいた自信あふれる文章にやや嫌気をさす人もいるでしょうが、普通に読み物として楽しく読めました。

 

そのほか。

本のレイアウトとして、ページの上下部分を空白にしており、また1行ごとの行間もたっぷりスペースを取っています。

まぁつまりページがスカスカです。

ページの上下部分の空白については、文章部分が四角くなり、インスタグラムなどにアップされやすいようにしているのかと思っています。

また、行間をたっぷり取っているのも最近の本に多い傾向で、実際の行数はそれほどでもなくとも、読んだ人に分厚い本を読んだ感を演出しているのかと思います。

 

そのほか2。

時間がなかったのかわかりませんが、データやグラフ、図の類がほとんどありませんでした。文章が十分わかりやすかったので不要かとも思いましたが、あればよいわかりやすかった部分もあるかと思います。

 

以上、感想文でした。