メガトレンドと長期投資
記事概要
・メガトレンドを考えることは長期投資をするうえで重要
・長期投資では拡大している業界の会社が良い
・業界だけでなく、やはり銘柄選定は大事。
メガトレンド
長期に渡る世の中を大きく変えるようなマクロな動き、それがメガトレンドです。
古くは鉄の生産で戦争が変わったこと、産業革命で生産性が圧倒的に向上したことなどをはじめ、近世ではコンピュータの発展、インターネットの普及などで世界はそのあり方を大きく変えました。
特に近年はインターネットを利用したサービスが世界を大きく変えている真っ只中で、この流れは落ち着くどころかますます強くなっているようにも感じます。
書籍は電子化され、クラウド上に本の購入履歴や保有情報が保存されていたりしますし、経理の仕事はどんどんクラウドサービスに置き換えされています。
お金の振込、チケット購入、普段の買い物などなど、物理でのやり取りが不要なもののほぼ全てがオンラインに置き換えられはじめています。
このままいくと街に最後に残るのはオンラインに置き換えできない飲食業くらいかと思うほどです。
このようなメガトレンドを意識して投資することは、中長期投資を行ううえで非常に重要だと考えています。
株価というのは長期では1株益の変化に連動します。要は儲かって会社規模が拡大していけば、株価もいつかはそれに合わせて上がる、ということです。
当たり前ですね。。
しかし、短期で見ると四半期ごとの決算発表で株価が急騰、急落。また、ちょっとしたニュースで株価上げ下げが起こります。
その会社が長期で儲けられるのか、規模を拡大し続けられるのか、それはその会社の事業がメガトレンドに乗っているかどうかに大きく左右されます。
下げトレンドと上げトレンド
下げトレンドとは、良くいう斜陽産業というやつです。
その業界の全体規模が縮小し、その業界の会社の多くは規模拡大を望めません。
長期投資で考えた場合、このような業界に属する会社への投資は大きなリターン
を望むことは厳しいと思います。
一方、上げトレンドで業界全体のパイが拡大していれば、その業界に属する会社の多くが規模を拡大できる可能性があります。
結局、銘柄選定は大事
勿論、業界規模の縮小により新規参入がなくなり、既存会社の淘汰、合併などにより寡占状態の強い企業が生まれることもありますし、業界規模の拡大は新規参入業者も多く、競争が激しい(淘汰も厳しい)ということもあり、一概に規模が拡大している業界の会社であれば何でも大丈夫というわけでもありません。
その意味で、結局個別銘柄としての選定は重要です。但し、その銘柄の将来を考えるうえで、社会全体のメガトレンドを意識することは欠かせないと考えます。
業界と個別銘柄(個人的見解)
完全に個人的見解ですが、メガトレンドについて以下のように考えています。
<規模がシュリンク(縮小)する業界>
・出版業界(電子書籍除く)
・TV業界(オンラインTV除く)
・銀行(オンライン銀行除く)
・経理、税務関係
・対面の証券会社
・パチンコ、スロット
<規模が拡大する業界>
・電子通貨、電子決済
・電子書籍
・オンライン売買(BtoC、CtoC両方)
・VR関係
・セキュリティ
・ネットワークインフラ
・半導体、小型IC(IoTにより)
・クラウドサービス
規模が拡大するほうの業界の会社でチェックしているものは、以下のような感じです。
・電子通貨、電子決済
→GMOペイメントゲートウェイ(3769)
・電子書籍
→パピレス(3641)
・オンライン売買(BtoC、CtoC両方)
→Amazon(AMZN)
→スタートトゥディ(3092)
→メルカリ(2018年に上場?)
・VR関係
→ソニー(6758)
・セキュリティ
→イーガーディアン(6050)
・半導体、小型IC(IoTにより)
→SUMCO(3436)
→東京エレクトロン(8035)
→ルネサスエレクトロニクス(6723)
→ハーモニック・ドライブシステムズ(6324)
・クラウドサービス
→ラクス(3923)
では。