投資法:リターンリバーサルは有効か?
ファンダメンタルのみで投資銘柄の購入を決めたり、逆にチャートのみで売買したり、株式投資と一口に言っても色々な投資法があります。
ファンダメンタル重視、チャート中心、テーマを考える、板情報のみ見る、仕手株。
リターンリバーサルという考え方があります。
大きく下げた株は通常どこかで反発するので、そこを狙った逆張り投資法がこのリターンリバーサルです。
確かに株価というのは下げ続けるということは通常なく、大体どこかで反発します。
ここからするとリターンリバーサルは確かに考え方としては正しいように思えますが、実際にはこの投資法はあまりメジャーとは言えません。
なぜか?
おそらくそれはこの投資法がイマイチあやふやな基準だからだと思います。
50%下げたら買いなのか?などの購入タイミングに始まり、ファンダメンタルは関係ないのか?さらに下げ続けた時の対処はどのようにすれば良いのか?
など、ツッコミどころが多数です。
高配当株ならば減配しない限りHOLDが一般的でしょうし、チャートでの売買ならば想定シナリオが崩れた途端売りでしょう。
リターンリバーサルと聞いても、どれくらい下げたら買いなのかは実際には銘柄と地合い次第であり、その判断がないまま闇雲に買ってナンピンを繰り返していけば、早期に退場は避けられないでしょう。
リターンリバーサルは、値動きだけでは使えないというのが私の結論です。
但し、ファンダメンタルやその株特有の状況と組み合わせて使えば大きく下げたところは絶好の買い場であることもあります。
投資対象を選定するうえで情報は多いに越したことはありません。
どの情報を基に売買するかの判断は自分ですが、最初から値動き以外の情報を遮断する必要はありません。
では。